言い間違いから本当に引退
常人には理解できない発想
1988年10月23日、阪急ブレーブスはそのシーズンの西宮球場最終戦があり、試合後の挨拶で監督の上田氏は「去る山田久志、そして残る福本」と言うつもりでした。
というのは、山田久志選手は、早くから引退を示唆しており、福本さんは現役続行を球団に伝えていたからです。
しかし上田監督は言い間違えてしまい、
「去る山田、そして福本」
と言ってしまい、チームのみならずファン・マスコミを巻き込んだ大騒動に発展しました。
福本さんは殺到するマスコミを前に「上田監督が言ったなら辞めます」と言い、そのまま40歳で現役を引退してしまいました。
早くから引退を示唆していた山田に対して、急に引退すると決めた福本は(引退試合もなくやめたため)周囲から「冷たい奴や」と言われたそうです。
後にこの出来事について
「引退を取り消すのが面倒くさかった」
や
「体力的にはあと3年はやれたけどね」
とも語りました。