千原ジュニアを芸人の道に引き戻した先輩たちの見舞い|2001年のバイク事故と「はよ帰ってこい」

鋭いトークで知られる千原ジュニアさん。実は26歳のとき、芸人を辞めることまで考えた大事故に遭っています。そこから復帰できたのは、先輩芸人たちの見舞いのおかげだったといいます。

2001年のバイク事故

2001年3月、ジュニアさんはバイクで帰宅する途中、急に動き出したタクシーをよけようとして、歩道脇の石の柱に顔面から激突しました。顔だけで6カ所を骨折し、右大腿部も骨折する重傷で、ICUに入り、その後5か月入院しています。この日は『踊る!さんま御殿!!』への初出演が決まり、番組のアンケートを提出した帰りだったそうです。

「もう表には出られない」

意識が戻ると、マネージャーからは「芸人はもうあきらめて、放送作家さんとかやらせてもらいましょう」と勧められました。手鏡で自分の顔を見たジュニアさんは、目が垂れ、鼻は曲がり、顎は割れ、歯もない状態に、「これはもう無理やな。目の前、真っ暗」と感じたと振り返っています。

雑誌4冊と「はよ帰ってこい」

一般病棟に移ったその日、師と慕う板尾創路さんが病室に現れました。

「ガラガラと病室が開いて、板尾さんが入ってきた。(中略)雑誌4冊、俺のベッドのサイドテーブルにドンと置いて『はよ帰ってこい』って言って、出ていった」

ジュニアさんは「え、俺帰れるんですか、そっち?」と驚いたそうです。しかも、その雑誌の特集は「今度はベスパに乗ろう」。また別のバイクを勧められていたというオチ付きでした。

その後も、今田耕司さんは中古バイク雑誌、東野幸治さんはご飯が食べられないと知りながら『美味しんぼ』全巻を持参するなど、先輩たちが笑える手みやげを手に次々と見舞いに訪れました。芸人たちがバカ話をして帰っていく姿を見て、「そっちに戻りたい」と思うようになったといいます。

「周りの芸人さんのおかげ。先輩後輩含め」

芸人を続けると決めた理由を、ジュニアさんはこう語っています。事故から約1年後に復帰を果たし、退院時には明石家さんまさんからレギュラー番組の仕事まで贈られたそうです。言葉よりも笑いで励ます、芸人ならではの優しさが、一人の芸人を舞台に呼び戻しました。

参考

千原ジュニアの逸話一覧

イツワノ

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